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執筆者の写真キンビーズ応援団(Cybozu)

「ITが好き」という気持ちが20年越しの念願を叶えた愛媛県で活動する野生のエンジニア系kintoneエバンジェリスト

更新日:2021年3月31日

アールスリーインスティテュート

沖 安隆さん


現在、サイボウズのオフィシャルパートナーであるアールスリーインスティテュートで主に「gusuku Customine」のチャットサポートやkintoneの開発案件に携わっている沖 安隆さん。沖さんは愛媛県に活動拠点を置いており、kintone Café 愛媛の主催なども行なっています。そんな沖さんですが、実は約20年間ITとはまったく違う業界で働いており、IT業界に飛び込んだのはたった6年前のことでした。(2021年現在)

今回は沖さんに、諦めきれなかったIT業界への熱意と、kintoneに対する想いを聞いてみました。


つい最近までIT業界はまったくの未経験。約20年間、実家のスーパーで働いていた


昔からパソコンが大好きで、高校時代からIT業界を目指していたという沖さん。「秋葉原に近い」という理由で大学を選ぶほどIT機器やプログラミングに興味を持っていたそうです。


「大学時代にインターンでIT企業に行って、そこでC言語を少し学びました。このまま当然のようにIT企業に就職するつもりでいたのですが、大学卒業とほぼ同時に家庭の事情で愛媛の実家に戻ることになりました」


大学卒業と同時に、かねてから希望していたIT業界ではなく愛媛県の実家で営んでいるスーパーマーケットを継ぐことになった沖さん。そこから約20年間、IT業界とは遠くかけ離れた小売業に携わることになります。


「スーパーでの仕事は、お肉を切ったり、品出しをしたり、レジ打ちをしたり、いろいろなことを経験しました。あとは実家を継ぐ形だったので、ある時期からは社長業もやっていましたよ」


しかしスーパーで働く中でもIT好きの血が騒いだようで、独学で様々な業務改善も行なったそうです。


「スーパーで働いていた頃もPC雑誌は欠かさずに買っていましたし、業務でもマクロを組んだExcelをばんばん使っていました。自宅にサーバーを立ててお店の複数のPCと繋いでファイル共有できるようにしたこともありましたね。あとは、スーパーで使っていたレジの売上管理が全然イケてなくて…。自分でプログラミングして、月別の売上を簡単に出せるようにしました」


スーパーで働くかたわら、独自で売上集計システムを作り上げるほどPC関係やプログラミングへの興味は尽きることがなかったようです。このエピソードだけでも、沖さんがいかにIT好きなのかがよく伝わってきます。


20年越し、念願のIT業界入り。そしてkintoneとの出会い


その後、地元に大手スーパーが参入した影響もあり家業のスーパーを畳むことに決めた沖さん。身の回りが落ち着いた頃、再就職先に決めたのはやはりIT業界でした。


「約20年、地方でスーパーを営んでいたIT業界未経験の45歳。初めはさすがに書類審査も通りませんでした(笑)。でも、自分が今まで独学で学んできたことや経験したことを役立てる会社を偶然地元で見つけて、IT系の企業に就職することができたんです」


20年越しで念願のIT企業に就職することができた沖さん。元々個人でAmazonマーケットプレイスの出品などを行なっていた関係もあり、さっそくAWSやJAWS などのクラウド業界へと飛び込んでいきます。


「JAWS DAYSに参加するなどして、ITやクラウド業界の人脈も随分広がりました。そんな中、当時所属していた会社がkintone Café 松山 Vol.1を開催することになり、そこに参加したことがきっかけでkintoneを知りました。kintoneの最初の印象は…“なんかちょっと使いにくそうなシステム”という感じで、あまり惹かれなかったのが正直な感想です。けど、当時のkintoneエバンジェリストが開催していたkintone勉強会に参加していくうちにkintoneの良さを実感していきました」


具体的には、自身でAmazon内の商品価格をkintoneアプリに引っ張ってくるアプリを作ったことがきっかけだったと話す沖さん。自分の生活の身近なことや、自分のやりたいことがkintoneに当てはまった時に初めてkintoneというシステムを理解し、利便性を感じたそうです。


「kintoneはとにかく開発効率が非常に高いと思います。システムの見栄え、検索性、サーバー、管理画面など、そのあたりのベースはkintoneで全く問題ありません。やりたいところだけカスタマイズできる、というのがkintoneの良いところだと思っています。スーパー勤務時代にkintoneがあればな〜と、今でも思います(昔を思い出しながら)」


ご自身のことを「とにかく怠け者な性格」とおっしゃる沖さん。結果に至るまでのステップが短いほど良く、自動化できるものはどんどん自動化したいというポリシーを持っているそうです。


「その点、kintoneは結果に至るまでがとにかく短いので自分の思想にすごく合っているんです。そんな思いで各地のkintone Caféに登壇していたら、いつの間にかkintoneエバンジェリストになっていました。弊社で扱っているサービス『gusuku Customine』に対しても同様で、自分の考えに合ったサービスは純粋に良いものだと自信を持って言えるし、自然と人に勧めたくなりますね」


「周りに困っている人がいたらkintoneをすすめてあげたい」

kintoneを好きだという純粋な気持ちがエバとしての行動原理


沖さんはkintone Café 愛媛の主催としての活動もされていますが、今後の活動方針についても考えを伺いました。


「現在、新型コロナウイルスの影響でkintone Café 愛媛はほとんど開催できていないというのが実情です。一度リモートで開催したこともありますが、やはり状況が落ち着いたらまたリアルでの開催をどんどんやっていきたいと思っています。懇親会などを開いて人脈を広げていくのもkintone Caféの醍醐味なので、そのあたりはこれからも大事にして行きたいですね」


最後に、今後の活動やkintoneに対する想いについて伺いました。


「kintoneはワンパッケージで色んなことができるのが強みです。kintoneひとつで会議したり、チームの情報をアプリで管理したり、解決できることがたくさんあります。仕事だというのを抜きにしても、純粋にkintoneをどんどん広げて行きたいという想いはずっと持ち続けています。今困っている人がいたらkintoneを教えてあげたい。まだまだ届いていない層にもぜひkintoneを使ってもらいたいので、これからもkintoneエバンジェリストとして伝道活動を続けて行きたいと思います」


沖さん、kintoneへの熱い想いを聞かせていただき、ありがとうございました!


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